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2015-02-06 22:01    ルイヴィトンアルマpmエピ
「本を盗んだのはわたしの身内なのよ。血の繋がった兄か、兄嫁か……二人のうちのどちらか。だから、公にしたくはないの」         4 「……父は財産分与について遺言状を作らなかったけれど、どうするかは前々からなんとなく決まっていたわ。母は早くに亡くなったし、相続する人間は兄とわたしの二人だけだったから。  父の経営していたスポーツショップは、事務所のビルの権利も含めてすべて兄が、わたしはこの家を相続する……蔵書の処分についても、父はわたしに指示していたわ。父の出身大学に新しく建築される図書館へ、コレクションの半分を寄付する、もう半分はビブリア古書堂に引き取ってもらうように、と。  ……そう、だから、あなたのお父さんにこのうちまで来ていただいたの。父が他界してすぐだから、やっぱり二年ぐらい前かしら……篠川さんは疲れているみたいで、わたしも昔話をしながら少しお手伝いしたけれど、今考えると、あの時にはお体がもう……無理をさせてしまったのかもしれないわ。  ……あ、いいえ。ごめんなさい。気を遣わせてしまって。  話の続きね。父の母校の図書館が完成したら、父の蔵書のほとんど、ここにある『春と修羅』も含めて、この家からあちらに運び出されることになっているの。  でも、父は一冊だけ、わたしに本を譲ってくれた……それが智恵子さんから買った方の『春と修羅』。父の蔵書の中で、わたしの一番のお気に入りだったから。  兄の一郎はわたしの三つ年上で、父とは……いいえ、わたしとも折り合いがあまりよくなかったの。父の仕事を手伝っていたけれど、若い頃にこの家を出て、今は高野《たかの》に兄嫁と甥《おい》の三人で住んでいるわ。  家は離れていないけれど、兄の一家とはあまり行き来がなかったの。父の足が悪くなってからも、兄たちは滅多に顔を見せなかった。たまにお小遣いをねだりに、甥がやって来たぐらい。父の葬儀が一段落してからは、互いに電話もほとんどしなくなっていたわ。  ところが一ヶ月ほど前に、突然兄がふらっとうちを訪ねてきたの。用事はないけれど、久しぶりに顔を見に来た、って。  二人でお茶を飲みながら世間話をしていたのだけど、わたしが蔵書の半分を売った話をしたら、突然兄の顔色が変わって……父の持っていた蔵書も財産の一部だから、ビブリア古書堂から受け取った代金を半分渡せと言い出したの。  てっきり古書もわたしが相続したと思っていたから、蔵書を売ったことまで兄に伝えていなかったのね。  身内の恥を全部さらしてしまうけれど、最近兄の店はうまくいっていないようで、お金に少し不自由しているらしいの。ひょっとすると、あの日も本当はお金を借りに来たのかもしれない。  でも、確かに古書の代金については、兄にも半分受け取る権利があると思ったの。結局、兄の口座に半分の金額を振り込むことになったわ。